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コピックマーカーの基礎知識【これからはじめるアナログイラスト】初心者向け

f:id:renkaxxxx:20180816105803p:plain# コピックで色塗り お絵描きしよう

昨年あたりから、アナログイラストを描きたくなって、学生時代を思い出してコピックマーカーを集めています。

コピックマーカーは、日本製のアルコールマーカーで、お絵描きする人なら名前は聞いたことがあったり、実際にペンをみたことがあったり、買ったりして知っている人が多いと思います。

アルコールマーカーという点が、よくあるカラーペンと大きく違いますね。(現在では他にも様々なアルコールマーカーがあります。)

ほかの絵描きさんもいろいろと記事を書かれていると思いますが、私なりにまとめていこうと思います。

ここでは、コピックマーカーを使っている筆者のオススメを書いていきますので、もし良かったら参考にして下さい。

色を塗る道具

コピックマーカーは、基本的には色を塗る道具です。 そして、一本ずつ色が違いますので、塗りたい色をまず選ぶ必要があります。

そのため、1~2本ではなかなかイラストの仕上げまでは行きにくいです。 はじめはセットを買って、使う方が効率が良いと思います。

線画は別のペンを使いましょう。専用の「コピックマルチライナー」がオススメです。

コピックマーカーの種類

コピックは、いくつかマーカーの種類がありますね。

お絵かき用なら迷わずここはチャオかスケッチをオススメします。 わたしは、コピックスケッチを一番多く持っています。

理由は

  • ブラシニブ(筆ペンのようなブラシタイプのペン)で塗るから
  • 色数が豊富(全358色)

コピックスケッチより、コピックチャオのほうが安価です。(スケッチと比べるとインク容量が少ない) 私は混ぜて買っていて、チャオもたくさん持っています。

購入時の色選び

コピックスケッチを私が集めている理由は、上に書いたように単純にチャオよりも色数が多いからです。

ですが、チャオでも185色(2018年5月現在)ありますので、これから購入して集め始めるには充分だと思います。

逆にスケッチだと、色が多すぎて、選ぶのに迷うことも結構あります。(私も結構迷います)

全色集めないとダメ?

経験上、たくさん描いていくにつれ、自分が使う色は徐々に限られてきますので、全色集める必要はないと思います。

ですが、カラフルなペンがたくさん揃っていると楽しい気分になりますので、見ているだけでも楽しいですので、好きな色をまずは集めるのも良いと思います。

スケッチとチャオを混ぜて使っても大丈夫

インクは品質・色番号ともに同じ

私はチャオとスケッチを混ぜて使っていますが、インクの品質は同じですので、色塗りの作業中には何も問題ありません。

色番号も共通ですので、わかりやすいです。 たとえば、チャオでもっている色は、スケッチであらためて買う必要は無いです。全く同じ色です。

値段の違い

  • スケッチ 1本 380円+税
  • チャオ 1本 250円+税

まずは安価なチャオを買ってもいいし、予算に余裕があるなら、コピックスケッチを大人買いしても良いと思います。

初めて買うのであれば、スケッチとチャオの差はほとんどないので、価格面を考慮し、チャオがオススメです。

慣れてきたらスケッチで、足り無い色を買うのも良いですね。

ペン先は同じ

チャオは、ペン先(ニブと言います)もスケッチと同じ、筆ペンタイプ(スーパーブラシ)&マジックのような太いペンタイプ(ミディアムブロード)になっています。

ペン軸(胴体)部分の違い

ペンの胴体部分の形状の違いですが、この違いのためインク容量が違います。

  • スケッチ 楕円 インク量 塗布面積:B4サイズ3.7枚
  • チャオ 円 インク量 塗布面積:B4サイズ2.7枚

インク容量はチャオの方が少ないです。

胴体部分の形状ちがいで、ペンを持った時の感触は、私にはそんなに気になりません。

持った時にどちらがなじむかは、お好みだと思います。

色番号と必要な色を探すとき

蓋に色番号があるか、軸にあるかの違いは

蓋の上面部に色番号が見える方がスケッチです。

チャオは上面部に色番号の記載はありません。

作業しているとき、マーカーを探す際に便利なのはスケッチかな、と思います。

基本的には色番号と色見本をみてマーカー色を選ぶため、上面部の色番号はそこまで大きな差ではないです。

チャオの場合は胴体部分の番号を確認します。

色見本を自分で作って、番号で色を探すなら、置いてある向きに寄りますが、蓋に番号が書いてあるスケッチの方が探しやすいかも知れません。

書き慣れてくると、自分がよく使う色番号を覚えてきてしまうと思いますので、そうなると色見本確認しなくなったりします。

あまり使わない色の番号は覚えないと思いますので、その時のためにも色見本があると便利です。

ペンの見た目

いわゆるエモさとかインスタ映え的な話しで言うと、ペンの見た目は私はチャオの方がカラフルで好きです。

蓋部分がそれぞれのカラーになっていますので、写真を撮るときも見栄えが良いです。

スケッチはペンの胴体部分はグレーで、横から見ると蓋の上の方にすこしだけ色があるため、横向きですとぱっと見で何の色なのかがわかりにくいです。

これから買うならセットがオススメ

これだけ色が多いと、初めて買うときには何色を買ったら良いのかわからないと思いますが、そういう時はセットを買うと良いです。

初めてコピックをはじめる人にお勧めなのは公式で出ているセットをオススメします。 キャラクターイラスト用のイラストセットがありますので、それもオススメ。

なぜかというと、ある程度初めからよくつかう色が揃っています。

はじめに述べたように、1~2色買っても、色が足りないと一部分しか塗れないことになりますから…。

人物・キャラクターイラストを描くために、新たに購入したいなら、下記のセット買うのがオススメです。

肌色系が入っていて、その他の色もバランス良く入っていますので。

  • コピックチャオ Aセット36色、または24色セット

【送料無料】コピックチャオ (ciao) 36色 Aセット

【送料無料】コピックチャオ (ciao) 24色セット

塗り方やコピックの知識を得られる本も一緒に買うと勉強になります。

マルチライナーやスケッチブックがセットになっている下記のタイプはすぐはじめられて良いですね。

テキストは私も持っています。復習や使い方の参考になりますので時々見返します。

【送料無料】コピックチャオ (ciao) スタート12色 はじめてキット

購入管理にコピックコレクション(管理アプリ)を使おう

スマートフォンをお持ちなら、コピックの公式アプリがめっちゃ便利です!

自分で持っている色を登録したり、購入したい色に印をつけたりできます。お店で迷ったり、2本同じ物を買ってしまったりしないようにできますので、おすすめ!

持っている総本数も表示されますし、他にも便利な機能がたくさんあります。

買ったら色見本を作ろう

コピックマーカーを買ったら、色見本を作ると良いです。 スケッチブックなどに色番号を書いて、その番号のマーカーを塗ってみましょう。

蓋の色と、実際のインクの色がかなり違うのがわかると思います。

色見本を作っておけば、実際の色がわかるので、色見本を見ながらペンの色を選ぶようにします。

蓋の色を見て色を選ばないようになりましょう。

また、色見本を作りながら、ブラシの使い方を少し練習するのも良いですね。

まとめ

  • これから買うならチャオのセット!余裕があるならスケッチでも良い!
  • 色見本を作ろう!
  • コピックのアプリでペンの所持・購入管理!

みなさんの素敵なコピックライフに参考になれば幸いです! もしよかったら下記記事もご覧下さい。

vesper.hateblo.jp

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アナログお絵かきの工程をご紹介!イラストの描き方の参考に

こんにちは。vesperです。
この記事は雑談Slackのアドベントカレンダー10日目の記事です。

今日はお絵かきの工程のご紹介ということで、アナログ画材を使って描いてみようと思います。

キャラクターはガールズ&パンツァーの主人公、西住みほちゃんにしました。(ちょうどみてたので…)
アナログの良いところは手軽にはじめられるところですね。

これから絵を描きたいなと思っている人に、絵の描き方や、イラストの描き方の工程がの参考になればと思います。

完成図

f:id:renkaxxxx:20171209190202j:plain
西住みほ

使うもの

スケッチブック

20171209_ワンドロ

  • ロフトで購入したマルマンのスケッチブック、サイズはF0。(B6くらい) いわゆる普通の画用紙ですね。
  • 消しゴム
  • シャープペンシル
  • 芯 0.3 B。 Bか2Bをつかってます。

線画

色塗り

  • あかしや筆ペン水彩毛筆 彩
  • 色鉛筆

色塗りの道具は、身近にある水彩絵の具、色鉛筆や、水に溶ける水溶性マーカーでも良いと思います。
今回は自宅にあった手頃なもので塗ってます。画材を選ぶのもアナログの楽しいところです。

下書き

ポーズと位置決め

地味で軽視されがちですが、一番大事な工程です!
経験上、ここでしっかりできていないと、最終仕上がりが良くないですね。

1.紙面に納まるように全体のレイアウトとポーズを考えます。
シャープペンシルを使って描きますが、なるべくうすーくアタリを描いていきます。
強く、濃く描きすぎると芯の粉が紙の繊維に入り込んで消せなくなったりヨゴレがひどくなってしまいますので、そのようにしています。

20171209_ワンドロ

はじめに、骨格をかいてみます。これでキャラクターの位置とポーズを決めます。
描きたい物をいれて、紙面に入るかどうかなどのレイアウト目安を考えます。
体の中心線、顔の中心線、腰、おへそ、肩幅、うでの関節、手の位置のだいたいの場所を決めます。

コツとしては、上記のような体の各パーツの重要になる部分、この絵で見せたい場所を中心に考えます。
今回は、女の子のキャラクター絵なので、上半身、特に顔~胸あたりが絵の中心に来るようにしています。
また、ミニスカートなので、すこし足(ふともも)が入るようにしました。

アタリがずれると全てがずれて行ってしまいますので、イメージをしっかりここでまとめます。

2.全体の位置が決まったら、つぎに目の位置と鼻の位置に目安をつけて頭の大きさのアタリを入れておきます。

20171209_ワンドロ

3.ポーズが決まったらいらない線を消します。

描き込む

4.素体を描いていきます。
まずは体のパーツ位置を描き込みます。
特に関節、体の厚み、足の付け根などの位置を他のパーツと比較し、しっかり取ります。 私は手癖で等身を伸ばしがち、肩幅を広く取りがちなので、クセが出ないよう気をつけています。
自分のクセを知るのも大事ですね。

頭は、目の位置と大きさのアタリを入れて、鼻、口、顎、耳の位置をとっていきます。
それにあわせて髪型のかたちをざっくり描きます。

20171209_ワンドロ

5.素体がだいたい描けてポーズが決まったら、服を着せていきます。
素体と服のあいだの空間を考えると良いと思います。しわの寄り方も考えながら描きます。

20171209_ワンドロ

6.顔や髪も描き込みます。
顔は一番重要な場所なので、表情を考えながら、丁寧にかきこみます。
私は右利きで、右側がのびたり開きがちなので、スケッチブックを回転させながら描いてます。

20171209_ワンドロ

下書きはこんな感じ終わりです。

線画

線画をコピックマルチライナーで描いていきます。
コピックマルチライナーの代わりに耐水性のピグマ(PIGMA)もおすすめです。 線画の段階でも筆圧は弱くしてます。細いペンはペン先が潰れてしまうので。

1.重要な場所から描くのが良いと思いますので、顔から描いています。
重要なところ(顔など)はストロークを短くし、少しずつ線を足すように描いています。
数ミリの線を重ねて、少しずつ線を延ばすという感じです。

20171209_ワンドロ

2.体までかき終わりました。スカートは勢いよくひとつのストロークで描いています。

20171209_ワンドロ

3.前髪、髪の毛は目にかけないように描いてみました。
髪の毛は、流れが大事なので、頭の形にそって描きますが、左から右へのストロークが右利きの私には難しいので、スケッチブックをひっくり返して描いてます。
流れがキレないようになるべくひとつのストロークで描いていますが、難しいときはあきらめて流れのほうを優先します。

20171209_ワンドロ

4.だいたい描き終わったら、消しゴムで、少しいらない線を消しますが、顔以外はほとんど消してません。
消しゴムをかける時も、少しずつ繊維を傷めないようになるべくたたくように消しします。

消しゴムはかけ過ぎないようにしないと、紙の繊維がボロボロになってしまうので、なるべくつかわないようにします。
シャープペンシルでのラフを描くとき、薄くするのもこのためです。

5.線画はこれで終わりです。(写真がピンボケでごめんなさい)

20171209_ワンドロ

色塗り

今回は、普通の画用紙なので、水を使いすぎたり、マーカーを塗りすぎるとボコボコになったり、にじみがひどすぎたり、裏に染みたりしますので、なるべく水分は少なく、1度で塗れるのがベストですね。
ですが、それなりに練習が必要なことなので、別の紙で練習したりすると良いです。
苦手な方や初心者のかたは、扱いやすいので水彩より色鉛筆で塗るのがおすすめです。

1.今回は、水彩毛筆彩と水筆、色鉛筆、修正ペンをつかいます。 まずは肌色から塗ります。 紙の白さを活かす塗りにしますので、影になる部分だけ塗ってます。

20171209_ワンドロ

2.髪の毛は、薄い茶色が手持ちになかったので、パレットに描いて水で溶かして水筆で伸ばしながら塗りました。
水をつけすぎると薄い紙はボコボコになってしまいますのでパレット上でうすめてから塗っていきます。
影色になる部分だけ塗っていきます。

20171209_ワンドロ

20171209_ワンドロ

3.同じように服も塗ります。水色をうすめに伸ばしました。
他の部分も同様に塗っていきます。

20171209_ワンドロ

4.濃いめの色は影の部分に置いていきます。
後から少し水筆で伸ばしてます。

20171209_ワンドロ

6.目は細かいので、色鉛筆で描きました。
線画のペンで、目のディテールを描き足したりしてます。

20171209_ワンドロ

7.目のハイライトを修正ペンをつかって入れました。つかったのは無印良品の修正ペンです。
そのほか、薄い色がやや足り無かったので、色鉛筆で少し上から重ねてみました。
ペンで2影色もいれてみました。

20171209_ワンドロ

8.完成です。

20171209_ワンドロ

いかがでしたか?
今回はアニメをみながらだいたい2時間くらいで描きました。

みなさんも楽しいお絵かきライフを!

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